【天童市の伝統工芸】将棋駒の彫師職人を訪ねて
伝統工芸職人×伝統工芸職人
伝統工芸職人は寡黙?
先ごろ、ユネスコ無形文化遺産「細川紙」とのコラボレーション企画の打ち合わせを兼ねて、山形県天童市の将棋駒彫師「高橋雅山(たかはし ちざん)」さんを訪ねました。
同行したのは浮世絵画摺り師の剱持さん。
伝統工芸に携わる職人2人。
職人らしく寡黙なふたりですが、魚をあてに酒を飲むと饒舌。
職人が持つこだわり
高橋雅山さんの工房には何やらでかい工作機械。雅山さんはご自身で貴重な桜の版木をストックされており、この円形カンナ盤で成形して使うそうです。 剱持さんいわく、最近の版木はサンドペーパーでヤスリがけするそうで摺り師としては滑ってしまうのでやっかい。雅山さんのカンナ成形の版木は、昔ながらの版木なので摺師との相性が良く仕事に馴染むとのこと。
質の良さを追求する職人同士ならではの会話です。
将棋駒のまち天童
天童の伝統工芸
天童はいわずとしれた将棋の街。毎年「天童桜まつり」では甲冑や着物姿の人間駒で対局する「人間将棋」のイベントが行われ観光客で賑わいます。
ちなみに今年は4/25(土)・26(日)。
プロ棋士からも好まれる逸品を支えている雅山さん。その技に魅了され、全国各地から商店の大看板や、寿司屋のメニュー、表札、名前札などの注文が入ってくるそうです。 山形県天童市内の学校や、役所の名前看板も数多く手掛け、山形県では良く目にする事が出来ます。
また、山形牛を証明する「床置」と呼ばれる証明書のような看板も、稚山の手による作品なんだそうです。
将棋電王戦の対局でも使われるのは碁盤と将棋駒。そのうちコンピュータにも碁盤や駒の良さとかがわかるようになるのかしらん。。。
ユネスコ無形文化遺産「細川紙」とのコラボレーション企画
今回の打合せの本筋。
匠の会 ひねもすでは「細川紙」とのコラボレーション企画を遂行中です。
小川町の手漉き和紙である細川紙と天童の将棋駒の彫師と木版画の摺り師。
伝統工芸を掛け合わせて新しい商品を作り、日本の伝統技を世界に発信したい。 そんな思いを胸に、まずはできることから進めます。
今年初めから最初からテレビ「美の壺」出演したり、歌舞伎座木挽町広場で実演販売した剱持さん、ブレイク必至の職人(笑)。
歌舞伎座のひねもすショップや弊社ひねもすのショッピングサイトでもおなじみの木札・名前札・歌舞伎座限定の隈取札は、高橋稚山さん。
小川和紙(細川紙)とのコラボをお楽しみに 🙂 。
※その他、伝統工芸士でコラボ商品を手掛けたい方、弊社にご一報ください!